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バスクでのビジネス
>地理と気候
地元ではエウスカディと呼ばれるバスクは、スペインで最も地形的変化に富んだ地域の一つであるとともに、最も産業化されたところでもあります。フランスとの国境にあるピレネー山脈の西延長部分にまたがってスペイン北海岸沿いに位置し、7,234平方キロメートルの面積を占めています。北緯42度から44度の温帯にあるバスクは、極端な温度差のない穏やかな気候で、季節変化が見られます。年間降水量は、1平方メートル当たり700リットルから1,500リットルです。 その肥沃な大地は、山を境に二つの小さな風土帯に分かれます。北側は、ビスケー湾を見晴らす細長い土地で、広大な都市開発がおこなわれ、ビジネス、産業、および金融活動が集中しています。バスクの南半分は、人口密度が低く、広大なスペースに恵まれ、その多くで農業開発がおこなわれています。
バスクの人口は2,082,587人、1平方キロメートル当たりの人工密度は287,9人で、大部分が、県都ビルバオとサンセバスティアンのある北側地域に住んでいます。 現在バスク人のほとんどが、誕生からバイリンガル環境で成長し、スペイン語とエウスカディの母国語であるバスク語の2カ国語を話します。バスク語は、現在使用されているどの言語とも関連性のない、欧州最古の残存言語と考えられています。さらに、バスクのビジネス人口の多くは英語やフランス語を話します。
時間 バスクの時間は、グリニッチ標準時(GMT)より1時間進んでいます。バスクと世界の大都市との時差については、次の表をご覧ください。 1週間の通常労働時間は40時間で、1日8時間、週5日です。しかし就労期間は、職種により異なります。
交通と通信
バスクは、リスボンとパリを結ぶ欧州海岸線の一部です。海路、空路、鉄道、道路が相互にうまく補足して接続され、バランスのよい交通インフラを備えています。現在、バスクのテクノロジーパークと都市センターは、光ファイバーネットワークで結ばれています。
バスク当局は一貫して、アトランティックアークにおけるバスクの戦略情勢の促進と開発、さらにビスケー湾域ユーロ経済圏強化に、予算の大部分を向けてきました。ビルバオの地下鉄拡張、三つの空港の改良と延長工事、ビルバオ港の拡張と近代化、電気通信インフラ向上用のメイン光ファイバートランクの新設、道路網の改造、そして欧州高速鉄道網との接続用新鉄道ライン建設などが、交通インフラ改善に向けたバスク当局の投資の例としてあげられます。
バスクには、スペインでもっとも完備した空港インフラが整えられ、自治州の3つの各県都にそれぞれ、ビルバオ空港、ビトリア(ガステイス)空港、サンセバスティアン(ドノスティア)空港があります。これらの三つの空港は、ビルバオ空港が国際・国内旅客線用、ビトリア(ガステイス)空港がチャーター便と地域間線用、そしてサンセバスティアン(ドノスティア)空港がスペイン国内線用にと、サービスを分業しています。
ビルバオ空港は、北スペインの重要な空港の一つです。スペイン各都市、またパリ、フランクフルト、ドュッセルドルフ、ロンドン、ブリュッセル、ミラノを含む外国都市を結ぶ定期便があり、乗客数は約三百万人にのぼります。 ビトリアの貨物専用フォランダ空港は、離着陸に不利な天候条件でも、また世界中の大きな航空機にも対処できるという保障を公認されたスペイン三番目の空港です。そこには、24時間稼動の生鮮品ターミナルを含め、すべての種類の至急便輸送や貨物ための十分なスペースをもったターミナルが備えられています。
バスク政府が実行した、高速光ファイバートランクによるバスク各県都とテクノロジーパークの連結という大規模な計画は、成功に終わり、現在、あらゆる戸口へのネットワーク拡大競争は、民間企業間で展開されています。またバスク政府は、一般の人々がインターネット使用能力を向上させるために、個人使用向けインターネット搭載コンピューターの購入支援計画を打ち出しました。この計画には、貯蓄銀行、貸付銀行11銀行が参加し、バスク政府から提供された基金と同額を補助します。
バスクは、スペインの最重要都市を結ぶRENFE(スペイン国有鉄道)ネットワークと連結することなく、欧州の高速鉄道ネットワークと直結しています。またバスク鉄道網には、スペイン北部全体に及ぶFEVE(スペイン狭軌鉄道)と、バスクの3つの県都へ近距離近郊線のサービスを提供するエウスコトレンビデアクが含まれています。
教育 バスクの教育制度は独特で、バスク語とスペイン語の二つの公用語を使ったバイリンガル形式でおこなわれます。教育は3段階に分かれ、義務教育である12歳までの初等教育、16歳までの中等教育、そして後続教育または職業訓練と続き、その後大学または専門学校での高等教育があります。また、いくつかの外国人学校(ジャーマンスクール、イングリッシュスクール、アメリカンスクール、フレンチスクール、その他)もあり、それぞれ母国の教育がおこなわれています。
バスクには、28学部、校舎がある4校の総合大学、その中の3校が高等専門学校、11校が大学です。総合大学4校のうち1校は公立で、医学、科学、芸術、情報科学、経済、そして生産経営工学におよぶ数多くの分野で高等教育を提供しています。
医療サービス
従業員、個人事業主、およびその扶養家族は、社会保険医療扶助を無料で受ける権利があります。また、民間医療サービスも医療保険機関および民間の個人専門家を通じて利用できます。
各医科大学や団体に属する合計21,045人の専門家が、これらの病院や福祉センターで健康管理をおこなっています。この総数のうち医師の数は8,402人で、これは人口1,000人当たり4人の医師がいることになり、この割合は、欧州連合の中でも高いものの一つです。
レジャーと観光 バスクの観光は、197キロメートルの海岸線に沿って点在する、9カ所“青旗”資格をもつ海水浴場を含む21カ所のビーチだけではありません。半径100キロメートル以内には、海や海水浴場から、山、森、谷、そして100年以上の歴史を背景に持つ町や村の陽気な魅力まで、すべてが備わっています。ですから推薦ルートと選択肢の数は、訪問者次第で多種多様に存在するのです。
山、海水浴場、丘、そして平原の中には、公的保護を受けている特にすばらしい場所がいくつかあります。そのうちの際立つものの一つとして、UNESCO(ユネスコ)に“生物圏保護区”にも指定されている、ゲルニカ河口域が挙げられます。
近年のバスク観光に影響を与えた最大の起動力は、特に、市の中心を流れるネルビオン川の岸から産業活動を移し、象徴的なグッゲンハイム近代美術館とエウスカルドゥナ会議・コンサートホールにスペースを開放することによって、その外観を変えたビルバオ市の再活性化です。
1997年にオープンしたグッケンハイム美術館は、フランク O ゲーリーの設計によるスチール、チタン、石灰石の傑作という批評で賞賛されています。また市の地下鉄システムの詳細にも配慮が払われ、駅は英国人建築家のノーマン・フォスター卿によって設計されました。市の新しいイメージと設備は、ビジネスや一般旅行客をバスクへ引きつけるのに、大きく貢献しました。
観光客用の宿泊施設は、県都の高級ホテルから郊外の魅力的なプチホテルやゲストハウスまで多様です。自然や現地の習慣とのふれあいを求める観光客向けに、地方部での農業観光民宿が人気を呼んでいます。これらの宿泊施設は、スポーツ活動を提供する公園近くの田舎の家全体またはその一部、さらには農業が営まれている農場の農家が充てられています。
バスクは、料理が洗練されていることで知られており、訪問者は多種多様のレストランの数に圧倒されることでしょう。公式に登録されているレストランの数は2,700店、そのうちの30店が“豪華並びに最高級”にランクされています。
1978年に制定されたスペイン憲法は、それぞれ独自の大統領、議会、政府をもつ17自治州に分割することによって、領土の多様性を尊重することを試みました。以来、地方政府が社会計画、教育、開発政策にさらに責任を負うよう、権限は中央政府から委譲されてきました。さらにバスクは、特別のケースとして、中央政府と交わした経済協定によって、研究、産業政策、輸送、通信分野で、付加的な自治権が認められています。また同様に、バスクでは独自の警察機関および公共のラジオ・テレビ放送機関の所有が可能になりました。
政治に関して、バスク3県は、バスク議会の25人の議員によって代表され、議会は法律の制定、年度予算案の承認、およびレエンダカリと呼ばれる大統領の選出を行います。3県それぞれには、自らの行政機関である県庁(ディプタシオン フォラル)と、自らの立法組織である県議会(フンタ ヘネラル)があります。
バスク自治州とスペイン当局間にある独特の経済関係には、特別の説明が必要です。バスクの課税およびその他の財政問題には、この経済協定が適用されます。この協定の条項の下、バスク各3県は、税法制定に関する権限と、徴収された税金を扱う資格権限をもっています。またこの協定によってバスク当局は、バスク内で課された税金のほぼすべての徴収と、自らの予算とスペイン中央政府の予算に基づいて徴収された租税収入の管理を認められています。
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| Fecha de la última modificación: 15/11/2007 |